2017/02/19

冬の紫陽花


hydrangea
Nikon D800E Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF


D800Eをずっと使っている。
何年使ったか、3年くらいかと思ったら今年の春で5年だった。
写真を撮りだして、このブログを始めたのが10年前の春だからその半分を一緒に過ごしてきたことになる。
最初はこんなプロ仕様のカメラを自分のようなアマチュアが買うなんてすごく贅沢だと思っていたが、5年も使っていると手になじんでしまった。
上の写真もそうだけど、ミリタリーブーツを履いて、サバイバル用のニーガードを膝に当てて、這いつくばってアングルファインダーで見上げて撮るのが僕の撮影スタイルだ。カメラは当然泥だらけの傷だらけ。
今更下取りに出したところで安値は覚悟だが今のところ売る気はない。

新しいカメラが欲しくないと言えば嘘になる。
ずっと気になっているのはライカ。
これは赤瀬川原平さんの影響もあるけど夢にまで見る。いや冗談じゃなく。
仕事中も、ふと気がつくとライカのことを考えていたりする。
それがもう、何年も前からだから、じゃあなんで買わないか。

それはやはり僕はひとを撮らないからだと思う。
僕は基本的に他人に興味がないのだ。
一番自分にむいていない仕事に就いていてこんなことを言うのもなんだけど。
ただもうすぐ還暦だし還暦になったら仕事を辞めてライカを持って旅に出るというのが今の唯一の心の支えになっている。

次にすごく気になっているのはフジのGFX 50S。
知ってる人は知ってるので、もうとやかく言わないけれど僕の中ではオールマイティのカメラ。
対象を突き詰めて、追い詰めて撮るというスタイルで行くなら僕にとってこれ以上のカメラはない。

最後にもうひとつ気になっているのはニコンDf。
最近年のせいかAi Nikkor 50mm F1.2Sのゆるい写りがとても気に入っている。
このAiニッコールをDfに付けてブラブラ散歩しながらレイドバックな写真を撮れるならライカを買わなくてすむし。
ただDfはまだ大きい。もっとコンパクトなフルサイズのミラーレスが出たらいいのに。
フジやライカに出来てニコンに出来ないはずがない。
負債を抱えて沈没しかけているアップルに戻ったジョブスが、いたずらに拡大した多種の製品販売をすべて中止してiMacで勝負したように、DXとか1インチはすべてやめて、Fマウントレンズをアダプターで使えるフランジバックの短いコンパクトなフルサイズミラーレスを早急に開発販売するのが、ニコンが唯一生き残る道だと、内部のひとはみんなわかってるはずで、それが出来ないのは過去の伝統に対する愛着やしがらみや渡世の義理や頭の固い幹部達や、みんなの嫌われ者になっても大なたを振るえる人がいないせいだと思うけど、ニコンはこのまま膨大なレンズ群とともにタイタニックのように静かに沈んでいくのだろうか。











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