2015/08/18

森の中の小さなアイピース



先々週の土曜日に山へ写真を撮りに行ったときのこと。
僕は地面に近いものを撮るときはD800Eの接眼部のアイピースという部品を1回転ほどゆるめて
DR-5というアングルファインダーを装着しています。
アングルファインダーを使い終わったら外してアイピースを締め直すのですが
うっかり忘れることも多い。
大抵はあとで気付いて事なきを得るんだけどそのときは気付くのが遅かった。


写真を撮り終わって山から降りてきて、さて帰ろうとふとカメラを見たら
アイピースがない!
ああ、やってしまった。いつかはヤルと思っていたけど、とうとうなくしてしまった。


まぁ買い直せばいいようなもんだけど、あのアイピースには眼鏡のレンズが傷つかないように表面に薄い革を貼り付けていたのが惜しい。それで無駄とはわかっていても来た道を戻って探すことにした。


薄暗い森の中の枯葉や枯れ枝に覆われた山道の、しかも降りてきた行程は何キロもあって、そのどこで落としたかもわからない小さな黒いアイピースが、見つかるわけがない。
英語に「To look for a needle in a haystack」(干し草の山の中から針を探す)ということわざがあるけれどまさにアレだな、なんて考えながらそれでも目を皿のようにして来た道を引き返した。

この山の中の何処かにあのアイピースが落ちているのだ。人類が滅んで何万年も経った時に地球を訪れた異星人がたまたまこのアイピースを見つけて、何のための道具だったか考えこんでいるところを想像しながら。


結局その日は見つからずに帰って、ネットで新しいアイピースDK-17を注文した。
数日後に届いたアイピースにSigma DP1用に買った貼り革の残りをドーナツ型に切って貼り付けて、D800Eに装着して写真を撮りに行ったのが先週の土曜日。
まさか見つかるわけがないと思いながらも、何となく見つけてしまうんじゃないかと不思議な予感で前回辿った道を登って行ったら。


DSC_0529
ありました。
無くした時は夕方で、見付けたのは午前中。
油分で汚れたアイピースのガラス面に反射した光が、ちょうど僕の歩いている高さに一致する時刻だったんでしょうか。
数万年後に地球を訪れた異星人のような気持ちで拾い上げました。



4 件のコメント:

  1. 匿名8/19/2015

    カミハーケッシテアナタヲミステナーイノデス by うぇぐなー

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  2. ソーミターイデース。by いーですはんそん

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  3. 匿名8/19/2015

    ソナイデス ーby いーえっちえりっくでんがなまんがな

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  4. ガハハ(^O^)/

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