2014/03/15

被写界深度の合成

Tubaki

以前Sigma DP1やOlympus E-P2でマクロを撮っていた時は気にならなかったんですが
フルサイズで撮るようになってから出来上がりがどうも気に入らない。
被写界深度が紙一枚なので、極端な場合雌しべ1本を残して
ほかは全部ぼけているというようなことがおこる。

じゃあ絞ればいいじゃないか。
でも絞ると光量が足りずISOを上げて画像が荒くなったり
長時間露光のあいだに対象が風で動いたり
対象全体に焦点を合わそうとすると小絞りボケになったり彩度が落ちたり。

対象の手前から奥までピントを合わせるには
ティルト機構のあるレンズを手に入れるという方法があります。
ニコンだったらPC-Eシリーズ
Yodobashiの作例の、絵馬の赤い紐が、手前から奥までピントが合っているのをぼんやり眺めていると
このレンズさえあればフォーカスを自由にコントロールできるという期待に胸が膨らみます。でも20万円もする。
ケンコーからレンズベビーティルトトランスフォーマーというのが出ていて、ニコンレンズをマイクロフォーサーズに装着してティルトが出来る。
しかもPC-Eレンズの10分の1の価格で。

2ヶ月ほどぼんやりそんなことを考えていたある日、たまたまFlickrですごい写真をみつけた。
ここまで接近しているのにキノコのすべてに合焦している。まるで走査電子顕微鏡写真を見ているみたいだ。
説明を見ると"Four photos focus stack by CombineZM"とある。
どうも4枚の写真をCombineZMというソフトで合成したらしい。
それでそのCombineZMというのを調べてみると、少しずつピントをずらして撮った複数の写真をうまく合成してくれるフリーソフトらしい。
こちらの方がこのソフトの使い方を丁寧に説明しておられた。
で、僕もやってみたんだけど、大きいサイズの写真だとソフトがハングしてしまったり
サイズを小さくしてやると、合成後の写真にうねうねした横線が入ってしまって、僕の場合はうまくいかなかった。多分何か使い方に問題があるんだろう。

で、あきらめて放置していたらフォトショップで被写界深度の合成が出来るという記事をみつけた。
Photoshop CS4以降にそういう機能が搭載されていたらしい。で、これがすごく簡単に、しかもきれいに合成できる。
こういう被写界深度の合成はFocus Stackingというらしい。Flickrでこのタグを検索するとみんなやってる、やってる!
PC-Eレンズに対するあこがれは消えていないけど、とりあえずこれでいいかもしれない。

DSC_8621
↑こちらはワンフォーカスの写真。
トップの写真は7枚を合成したもので花だけでなく葉っぱまでピントが合っていますが、この写真の合焦はごく一部です。
ひょっとするとこちらのほうが自然でいい写真かもしれない。
でもいいんです。いろいろやってみずにいられない性分だから。

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