2012/09/12

1秒光年の孤独

Untitled

家人が寝静まった夜ひとりでソファに寝そべって天井を見ていると
青臭い感傷に見舞われることもある半世紀も生きたというのに
やがて私は跡形もなく消え去って世界は営みを続けるなんて

私は自分のお話を生きている
さいころを積む営みのように
昨日は8個だが今日は12個積めたとか5個しか積めなかったとか
そんな物語

そして例えば頭の中の小さな動脈瘤が破れるように
私の知りえない物語が突然私の物語を抹消するまで
羽化することのないカイコのようにまゆの中で乾いていく

わが墓いつか苔むして
文字さだかにも読めぬ日は
誰か知るべき君とわれ
住みてこの世に逢ひしことを(独歩)

おおい、でもこんなひともいるぞと
明日のことがわかったり動物と会話ができたり
自分の中と外の物語が繋がっているひともいるのだと

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