2012/03/27

写真についての10の箴言

_DSC5070
Nikon D700 with Minolta STF 135mm F4.5
View On White

箴言というのは鍵のようなもので、鍵穴がなければ意味はない。
だから今日僕がネットから拾ってきて訳したこの写真についての10の箴言は
その鍵に合う鍵穴を持っている人にのみ意味を持つ。
沢山の鍵をジャラジャラいわせても、使える鍵は良くて1個です。


"My portraits are more about me than they are about the people I photograph. ~Richard Avedon"
「私の撮るポートレートに写っているのは、被写体というよりもどちらかいうと私自身です」リチャード・アヴェドン

“ You don’t take a photograph, you make it." - Ansel Adams
「写真は撮るものじゃなくてこしらえるものだ」アンセル・アダムス

“ Your first 10,000 photographs are your worst" – Henri Cartier-Bresson
「誰でもそうだけど最初の1万枚は全部クソだ」アンリ・ブレッソン

“To me, photography is the simultaneous recognition, in a fraction of a second, of the significance of an event as well as of a precise organization of forms that give that event its proper expression.” – Henri Cartier-Bresson
「一瞬のうちに出来事の意味と対象の正確な配置をつかむこと。それが私にとって表現するということです」アンリ・ブレッソン

“There are two people in every photograph: the photographer and the viewer” – Ansel Adams
「どんな写真も、撮るものと見るものという二者で成り立っている」アンセル・アダムス

“ Which of my photographs is my favorite? The one I’m going to take tomorrow." – Imogen Cunningham
「どの写真を気に入ってるかですって?明日撮る写真よ」イモージン・カニンガム

“ You’ve got to push yourself harder. You’ve got to start looking for pictures nobody else could take. You’ve got to take the tools you have and probe deeper." – William Albert Allard
「もっと自分を狩り立てなさい。誰も撮らなかったような写真を撮りに行くのです。兎にも角にもいまある道具を携えてもっとずっと深いところを探りにゆくのです」ウィリアム・アルバート・アラード

“ If I saw something in my viewfinder that looked familiar to me, I would do something to shake it up." – Garry Winogrand
「もしファインダー越しに見えるのが馴染みの風景だったら、僕なら何とかしてそれを奮い立たせるね」ゲイリー・ウィノグランド

“ I always thought good photos were like good jokes. If you have to explain it, it just isn’t that good." – Anonymous
「よく思うんだけどいい写真というのは気の利いたジョークみたいなもので、説明が必要なら大した作品じゃない」作者不明

“ Twelve significant photographs in any one year is a good crop." – Ansel Adams
「年に12枚いい写真がとれたら儲けもんだ」アンセル・アダムス


さて、あなたに合う鍵はあったでしょうか。
合う鍵があったら自由に持って行って下さい。
(2012/05/12追記:ウィリアム・アルバート・アラードさんの誤訳を訂正しました)

6 件のコメント:

  1. なんと、shinさん!
    身請けですか、ドナドナですか~!!
    早すぎませんか~?
    サユリちゃんじゃ物足りないんですね、もおっ…ww
    では、仕切り直しの「狂気」を楽しみにしています^^

    それはさておき、上から4つめ、アンリ・ブレッソンの2つめが腑に落ちましたw

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  2. bouquet-nさんありがとうございます。
    >早すぎませんか~?
    し、失敬な!それを言うなら決断が早いとか、付和雷同とか、浮気性とかもっと適切な評価があるでしょう!ん?

    >上から4つめ、アンリ・ブレッソンの2つめが腑に落ちました。
    あ、この訳を見直したら間違ってますね^^。お恥ずかしい。正しく訳し直すと
    「私にとって写真とは、目の前の現象の持つ意味と、その現象に適切な表現を与えるような正確な組織化を一瞬のうちに掴み取ることにほかなりません」
    あー、なんだか堅苦しいですね。もうそのままでいいか。

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  3. 匿名3/29/2012

    こんにちは。
    ゲイリー・ウィノグランドの言葉がいいですね。
    でも、イモージン・カニンガムの「どの写真を気に入ってるかですって?明日撮る写真よ」が気に入りました。
    鍵としてもらっていくことにします。

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  4. tr1964さんありがとうございます。
    あるひとのFlickrでProfileに使われていたものです。
    アンセル・アダムスとリチャード・アヴェドンとアンリ・ブレッソン。
    かろうじて知っている名前はこの3人だけだったんですが、訳してみたらどの言葉も親近感がわきました。
    苦労とアイロニーと決意のようなもの。
    それぞれみんな、一人でコツコツと穴を掘っている人たちの言葉ですね。

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  5. shinさん、こんにちは。
    どれもいいですね。僕は特にウィリアム・アルバート・アラードの言葉がしっくりきました。

    この間、shinさんのD800Eで撮った写真をみて、思わず新宿にD800を触りに行ってしまいました。。。
    いいですね、D800。。。恋をしてしまったかも知れません。。。笑

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  6. いつもDP2でそれこそすごく深い所を探索しているNoisyさん、とても尊敬しています。
    日和ってSigmaからNikonに鞍替えしてしまいましたが、僕も元はと言えばシグマっ子(笑)なので、
    あの全てを暴き切ってしまうようなおぞましいフォベオン描写の呪いからは足を洗えず
    ローパスの効果を消したD800Eなら期待に答えてくれるかもしれないと思って。
    今のところとても満足しています。
    深い夜の写真をテーマにしておられるNoisyさんもきっとD800?D800E?はピッタリと思いますよ。

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