2010/10/31

心斎橋へ

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F-801のシャッターが降りなくなったので心斎橋のカメラ屋さん(KメラのNニワ)へ持っていく。
店員のMえださんは素人の僕の相談にとても丁寧に対応してくれました。

まず、このカメラは発売から二十年以上経過しておりニコンさえ修理部品を保管していないと思われる。
修理すれば1万5千円以上、場合によっては2万円以上かかる場合もあり、同じタイプの中古の方がずっと安い。
そうか。やっぱり簡単に治るもんじゃないんだ。

でも僕はこれを機にF-801を手放して機械式一眼レフの中古を手に入れることも考えていたので
今度はその方面で相談を持ちかけてみた。

シャッタースピードは4000分の1は欲しい(開放で撮ることが多いので)。
するとFM2, NewFM2, FE2あたり。
まずNewでないFM2は球数が非常に少ないのでなかなか手に入らず同店にも今在庫はない。
FE2も4000分の1だが電子式。機械式の4000分の1となるとNewFM2だろうとのことでした。

そこで同店の在庫のNewFM2を2台持ってきてもらった。
シルバーのNewFM2はなかなかかっこいい。
1台は2万5千円で出来ればモルトの交換がお薦め、もう1台の後期型は3万3千円。
持参した35-70mmのレンズを装着してシャッターを押す。とてもいい。
あれこれ使い方を詳しく教えてもらう。
心は半ば購入に傾く。後期型のほうを勉強してもらうと3万円ジャストくらい。
でもなぁ、ちょっと高い。F-801よりさらに昔の、26年前のカメラなのにそれなりの値段がするのは人気があるから。

じゃあというわけで、僕の持参したF-801の中古の在庫を確認すると1台持ってきてくれた。
気持ちいいほどバシャバシャシャッターが切れる。ああ、これが本来の音なんだ。
僕の801はちょっとシャッターが鈍かったけど、それで普通だと思っていた。気が付かなかった。

僕はちょっと感動してしまって、「快調ですね!」と思わず声を掛ける。
でもMえださんは黙ってあれこれ触りながらじっとカメラの音に耳を澄ませている。
何度か操作を繰り返したのち、「オートフォーカスのモーターに何か異常な音が混じっています」
そして彼はまたショーケースのところへ戻って別の801を出してきた。
それは801ではなく後継機の801sのほうだった。
Mえださんはやはりあれこれいじくり、何度もシャッターを押し、オートフォーカスの音に耳を澄ます。
「こちらのほうがだいぶいい」
確かに僕が聞いてもシャッター音の切れがいい。
「これはいくらですか?」
「えーと、3200円です」

さ、3ぜん2ひゃく円?
「そう。3200円」

買って帰った801sを家でネットで調べると801よりAFが強化されており
●予測駆動フォーカス機能内蔵の高性能AF
●ハイパワー高効率コアレスモータ採用、電子回路再設計しAF応答速度を向上
●F-801のマルチパターン測光、中央部重点測光に、スポット測光を加えた3つの測光モード
とのこと。

スポット測光が加わっていることは思わぬおまけでした。これは欲しかった機能なのですごくうれしい。
いやー、それにしてもこんなすごいカメラがこんなに安い値段で手に入るとは。
うれしいけど、複雑な心境です。



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2010/10/30

F-801

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これからばんばん撮るぞと思っていたら
シャッターが降りなくなった。
あしたカメラ屋さんへ持っていこう。

2010/10/29

アンシャン・レジームの再来

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Nikon F-801 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF Fuji Film Superia Premium 400













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Nikon F-801 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF Fuji Film Superia Premium 400















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Nikon F-801 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF Fuji Film Superia Premium 400















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Nikon F-801 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF Fuji Film Superia Premium 400















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Nikon F-801 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF Fuji Film Superia Premium 400















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Nikon F-801 with Carl Zeiss Makro-Planar T* 2/50 ZF Fuji Film Superia Premium 400





Norita66で撮ったフィルムの現像がまだ上がらない。あと2~3日はかかるのかな。
デジタルで撮ってその日にブログにアップ出来たことと比べると
フィルムの世界のゆっくりした時間の進み方が不思議な感覚だ。

あんまり手持ちぶさたなのでNikon F-801という20年以上前のフィルムカメラを出してきた。
もう使わないだろうと思っていたカメラ。
E-P2のために買ったマクロプラナーがFマウントなので
このカメラに装着出来ることは頭の片隅にはあったけど
装着しようなどとはまったく考えていなかったのだ。

それがNoritaの出現でフィルムカメラに興味が出てきて
それをデジタル化する方法もわかってきて
Noritaの現像があまりにもなかなか上がってこないもんだから
このカメラをごそごそ引っ張り出してきたというわけだ。

電源を入れたら動き出した。かなり驚く。そして感動する。
それで今朝はいそいそと近くのジャスコへ行ってISO 400のフジフィルムを1本買ってきて
近くの遊歩道へ行って27枚撮影してジャスコの中のカメラのキタムラへ出して
現像とCD書き込み(200万画素が最大)を頼んだ。
40分ほどで仕上がったので持ち帰って出来上がりを確認。

うーん、そう来るか。
こんなにも粗いか。
銀塩はフルサイズCCDを凌駕するはずという先入観は吹き飛ぶ。
まあ、お店の200万画素だから仕方がない。
やっぱり専用のフィルムスキャナーを買うしかなかろう。

でもこのフィルムで撮った写真には何だか不思議な魅力がある。
自分には制御出来ない銀塩の化学反応が生み出す意外な色合いやコントラスト?

2010/10/24

10月24日

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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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Super-Takumar 1.4/50
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2010/10/22

1年ぶりのDP1

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このカメラのペンタ部にドッカと収まっている立方体はTTL方式の露出計です。
ボタン電池で作動するはずだったんですが、買ってきたボタン電池を入れてもウンともスンとも動きません。
ペンタ部をはずして振るとコロコロ音がする。
・・・壊れている。
修理に出すべきか。
露出計としての役割がなければこの大きな立方体の存在意義はないので
ファインダーだけが付いた小さなペンタリズムのほうがいいんですが
仕方がない。当分このままで使おう。


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ブローニー判のフィルムが届いたのでさっそく撮影に行く。
なるべく開放で撮りたいのでまずはKodak Ektar 100を装填。
露出計がないのでiPhoneの露出計アプリで間に合わせる。
12枚撮りのフィルムの1本目はNoritar 80mm f2で撮影。
2本目はカメラを落札した時に一緒に付いてきたSuper Komurit 150mm f3.5で撮影。
撮り終えたフィルムをDPE屋さんへ持っていく。
ちゃんと撮れたかどうかがわかるのは1週間先のお楽しみ。


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去年12月以来まとまった写真を撮っていなかったSigma DP1を取り出してきて散歩に行く。
ほぼ1年ぶりなので使い方を思い出すのに時間がかかったけど、使い出したら勘を取り戻した。








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NORITA

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いそがしくて梱包を解く暇がなかったが、今日ようやく開けた。
中身を取り出してしばし茫然自失となる。
その大きさはまるで下駄。
でかい。そして重い。
メカの物々しさもすごい。
どこをどう触っていいのか、見当も付かない。
乗用車を運転していた男が、ある日突然蒸気機関車を運転するはめになったような感じ。
ネットでダウンロードした英語の操作マニュアルを読みながら、というより解読していると
ひとつずつ扉が開き出す。
おもしろい。
これはとてもおもしろい。

2010/10/18

撮らぬ狸の皮算用。

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COLOR-ULTRON 1.8/50
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古い中判のフィルムカメラを手に入れるのはいいとして
どんなフィルムを買ったらいいのか。
普通のDPE屋さんで現像してくれるのか。
ネットにアップするのにどうやってデジタル化すればいいのか。
ブローニー判をスキャン出来るスキャナーを買うべきなのか。
露出計はたぶん動かないだろうし、露出計なんぞも手に入れるべきなのか。




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COLOR-ULTRON 1.8/50
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問題はいろいろある。
でもあれこれ調べるのもまた楽しい。







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COLOR-ULTRON 1.8/50
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職場の帰り道にあるショッピングセンターのDPE屋さんに相談したら
外注で3~4日かかるけどブローニーの現像もやってるし
CD焼き付けも出来るそうです。
何とかなりそうな予感。

2010/10/17

10月17日

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COLOR-ULTRON 1.8/50
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COLOR-ULTRON 1.8/50
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COLOR-ULTRON 1.8/50
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COLOR-ULTRON 1.8/50
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今度チェコ共和国(!)から僕のもとに古い一眼レフカメラがやってきます。
40年ほど前に日本で作られたNorita 66というブローニー版のフィルムカメラです。
何しろ古いカメラだし、ちゃんと動くかどうかは到着してみないとわかりません。
今日E-P2で撮りながら思ったのは
こんなふうにバシャバシャ撮って家に帰ってから当たりの写真を選ぶというような撮り方は
銀塩になったら出来ないんだなということです。
フィルム代も現像代もばかにならないし、そのカメラだとフィルム1本でせいぜい24枚しか撮れません。
撮り方がだいぶ変わるだろうな。
不安なような楽しみなような。

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